対馬もヤマネコも 対馬のすばらしい自然とその危機

  2005年11月23日、対馬市美津島町の美津島文化会館で、環境省・長崎県・対馬市の共催による市民シンポジウムが開催されました。
 

  今回のシンポジウムテーマは「外来種」です。既に外来種による問題がおきている沖縄・奄美からパネリストを迎えて対馬の自然を守るため、私たちにできることを考えました。

はじめに、日本獣医畜産大学獣医学部助教授で、NPO法人どうぶつたちの病院の理事でもある羽山先生の基調講演「島に持ち込まれた生き物たち-外来種問題」です。

 

日本各地で外来生物による問題が発生しています。

続いて、パネルディスカッションにうつりました。
タイトルは「対馬のすばらしい自然とその危機 今、私たちにできること」です。

パネリストの皆さん。左から対馬の自然と生き物の会会長 國分先生、環境省那覇自然環境事務所 澤志野生生物課長補佐、NPO法人どうぶつたちの病院 杉谷理事長、対馬市産業交流部 中島部長、長崎県県民生活環境部 築島自然保護課長。

 

國分先生からは対馬の外来植物について。意外な植物が外来種だと知りました。
澤志さんは沖縄の現状と対策を沢山のスライドで紹介。費用と労力がかかるだけでなく、沢山の生き物の命が犠牲になっています。
杉谷先生は、種が絶滅する悲劇について熱弁。
中島部長から、対馬で農作物に被害を与えているイノシシの問題。
築島さんは、長崎での外来種問題。壱岐や五島ではタイワンリスで大変だそうです。

 

シンポジウムの最後に、対馬市獣医師会のメンバーからネコが対馬における外来種にならないように、適正飼育のお願いをしました。
ペットは愛情と責任を持って飼って下さいね。

 

会場の外のロビーでは、関係各団体によりブースが出展されました。

トートバッグがかかっているのがわたしたちNPOのブースです。一生懸命作ったのですが、見ていただけましたか?

対馬地区ネコ適正飼養推進連絡協議会のブース。
これまでの調査の途中経過を報告しました。

シンポジウムには100名以上の方が参加してくださいました。
外来生物から対馬の自然を守るために、「入れない」「捨てない」「拡げない」の3原則で予防しましょう。
ご参加ありがとうございました。