2008年1月10日から12日まで小笠原父島でアカガシラカラスバト保全計画づくり国際ワークショップが開かれ、NPO法人どうぶつたちの病院は、東京でのプレを含め事務局長はじめ7名が以下の4つのワーキンググループに参加しました。
世界で小笠原諸島にしかいないアカガシラカラスバトの絶滅回避のために各分野の専門家、関係者、地域住民120名が小笠原・父島に集まり、課題を上げ、解決への具体的な行動計画を立てました。
このIUCNの野生生物保全繁殖専門家グループ(CBSG)を交えた「国際ワークショップ」という手法は、世界65カ国、170種以上の絶滅危惧種の保全計画づくりに採用され、日本では、2006年1月にヤンバルクイナとツシマヤマネコで行なわれた実績があります。
「アカガシラカラスバトと共存する地域づくり」
「生息域内保全 個体群と生息環境」
「生息域外保全 動物園における飼育下繁殖」
「PHVA 個体群存続可能性分析」
の4つのワーキンググループに別れ、各グループ数十にも及ぶ具体的課題を抽出、関連する課題をまとめて全体会に持ち寄り、参加者全員による投票で最優先課題がネコ問題であることを合意しました。
これを受け、NPO法人どうぶつたちの病院はどうぶつ医療を通じて、アカガシラカラスバトはじめ小笠原の野生動物を守るため、また小笠原で飼育されているネコたちの家庭動物としての暮らしを守るために活動を続けます。