ツシマヤマネコの飼育と飼育下での繁殖に取り組んでいる井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)でツシマヤマネコ講演会とヤマネコ祭が開かれ、ツシマヤマネコの保全や研究にかかわる団体や個人が参加して、活動紹介や研究発表を行いました。(2009年11月22日日曜日)
【ヤマネコ祭参加】
NPO法人どうぶつたちの病院
stamp zoo
対馬市舟志区
対馬市佐護区、佐護ヤマネコ稲作研究会
(株)愛植物設計事務所
対馬市
ツシマヤマネコ応援団
熊谷さとし
環境省対馬野生生物保護センター
ツシマヤマネコを守る会
日本獣医生命科学大学(学生有志)
ツシマヤマネコ つばき
井の頭自然文化園ブースでは、ツシマヤマネコ観察シートを配布。
このシートに沿って公開中のツシマヤマネコ「トラジロウ」をじっくり観察した入園者に特製ヤマネコ缶バッジをプレゼントしました。
缶バッジのモデルは、繁殖に参加するために非公開で飼育されているツシマヤマネコのエビゾウです。
本物そっくり、ずっしりと重たい「ヤマネコ」を入園者のみなさんにだっこしてもらいながら、ツシマヤマネコの特徴や暮らしぶりなどのツシマヤマネコガイドが行われました。(井の頭自然文化園ガイドボランティア)
ツシマヤマネコの生息地である対馬市上県町佐護区で取り組んでいる「自然環境に配慮した米つくり」が紹介されました。ヤマネコの餌となるカエルなどが生きられる田んぼで採れたツシマヤマネコ米です。
ツシマヤマネコが棲む対馬市上対馬町舟志区のエコツアーも紹介されました。
動物園で飼育されているツシマヤマネコの行動や成長の様子などの研究成果を発表しました。(日本獣医生命科学大学学生有志)
野生動物保護のための寄付付き布袋にどうぶつ消しゴムハンコを押してつくる自分だけのエコバッグ。たくさんの方にご協力いただきました。(stamp zoo)
ツシマヤマネコやアカガシラカラスバトなど野生動物のオリジナル商品販売をしました。売上の一部は動物医療を通じた野生動物の保全活動に使わせていただきます。(NPO法人どうぶつたちの病院)
満員となった講演会には「ツシマヤマネコつばき」も参加しました。
ツシマヤマネコの生息地での保全活動や動物園など生息地外での保全活動、そして、生息地である対馬の地域を守り再生する活動に携わる人たちが一堂に会して、動物園に入園されたみなさんと一緒にツシマヤマネコの未来をつくる一日となりました。
ご来園いただいたみなさまありがとうございました。