対馬野生生物保護センター(以下TWCC)で今年1月まで一般公開されていた
ツシマヤマネコの「つしまる」が6月4日に死亡しました。
「つしまる」は2000年12月にわなにかかって保護されました。
検査の結果、ネコ免疫不全ウイルス(FIV:通称ネコエイズウイルス)に
感染していることが判明し、他のヤマネコへの感染を防ぐため
野性に帰さず、TWCCで飼育していました。
1月末に体調をくずして以来、NPO法人どうぶつたちの病院は
TWCCと協力して「つしまる」の治療に当たりましたが
元気な姿をとりもどすことができませんでした。
「つしまる」の死因、およびネコエイズ発症の有無については
今後、東京大学で詳しく検査をすることになっています。
「つしまる」のFIVはイエネコ由来のものと確認されています。
私たちはこれからも、関係機関と協力して
「つしまる」のようにイエネコの感染症に感染するヤマネコが
これ以上でないようにするための活動を進めていきます。