春はツバメのシーズン。
例年、数件の保護・もしくは問い合わせが来ます。
「今年はツバメが来なくて良かった」なんて思っていた6月30日、遂に1本の連絡が来ました。
「ヒナは拾わない!!」、これが第一原則です。
巣を探して戻したり、人工の巣を設置したりしながら、親鳥に育ててもらうのが一番です。
人間が育てたヒナは、大きくなれても、自然界で生きるための経験や能力が身に付きません。
野生で生きて行くことは大変なのです。
詳しくはこちら→http://www.wrvj.org/Hina-kyan/HP-05.pdf
<注意>
一般の方が野鳥を飼うことは法律で禁じられています!!
傷病鳥獣を見つけた際は、各都道府県の鳥獣保護担当部署までご連絡を!!
今回はヒナがいた傍に巣が見当たらないとのこと。
悩みましたが、とりあえず病院に連れてきてもらいました。
ヒナを何とかしてあげたい、そういった気持ちに応えるのも僕らの務めだと思います。
野生動物の救護や取り扱いは、その線引きが難しいと、個人的には感じています。
まぁ、最終的には私自身の価値観によるところ。
対応する人間の裁量によるところが大きいかもしれませんね。
正解は一つでない、そう思ってます。
(注:希少種はまたちょっと違うのですが…)
そんな訳で、毎日餌取り、餌やりの日々が始まりました。
スクスク成長し、もうすぐ野生復帰に向けた訓練を開始します。
ヒナはすぐに懐いてしまうのが困りもの。
病院に来たばかりなのに、指の上でもお構いなしです。
朝から深夜まで、1日何回でも、大きな口を開けて餌をねだります。
そろそろ育児疲れが…。
成長して、飛べるようになりました。
頭の上がお気に入り、巣に似ているから!?
懐きすぎです、ビシバシ訓練して、自立させなければ!!