長崎県対馬島のみに生息するツシマヤマネコは、生息地の減少、交通事故、イエネコからの疾患の感染などが原因で生息数が減少し、絶滅のおそれのある希少野生動物です。
ツシマヤマネコの絶滅を回避するために、生息地である対馬では、森林の再生や交通事故防止、イエネコからの感染症対策などの活動が展開され、全国の動物園でも、飼育下での繁殖や普及啓発活動が進められています。
ツシマヤマネコを飼育している井の頭自然文化園では、ツシマヤマネコの置かれている状況を多くの方に知っていただくために、ツシマヤマネコの保全活動や研究に取り組んでいる団体の参加を得て、ヤマネコ祭が開催されました。
ヤマネコ祭は4回目になりますが、イリオモテヤマネコが広く世間に知られてから50年の記念すべき年でもあり、イリオモテヤマネコやタイワンヤマネコたちにも環を広げ、特別展示や講演会、ワークショップ、ヤマネコ関連団体の活動紹介などにぎやかなお祭りになりました。
どうぶつたちの病院は、園内でクイズラリー「見てみて 動いて 考えよう!―ツシマヤマネコの未来のこと―」の実施。これを通じて、入園者に、自分にできる野生動物保全活動を、楽しみながら見つけてもらうことができました。
2015ヤマネコ祭
■ 2015年10月10日(土)、11日(日)、12日(月・祭)10時~16時半
■ 井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)
この活動は、ALIVE基金の助成を受けて実施しました。