棹崎公園の散策中に見つけた対馬にいるけど南西諸島な名前をした美しい蛾をご紹介します。
界 : 動物界 Animalia
門 : 節足動物門 Arthropoda
綱 : 昆虫綱 Insecta
目 : チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera
科 : マダラガ科 Zygaenidae
亜科 : ホタルガ亜科 Chalcosiinae
属 : Eterusia
種 : オキナワルリチラシ E. aedea
蛾ですが、非常に鮮やかで並の国産蝶よりも美しいです。頭から胸部、足には見る角度によって色が変化する金属光沢があり、光沢は産地により変化します。
生息地は南西諸島をはじめ本州でも見られますが、比較的温暖な気候を好み自治体によってはレッドリストに登録されています。対馬の個体は足や胸部に青色の光沢が強く入った個体が多いような気がします。この蛾はサツマニシキと並んで美麗種と言われています。
シカの食害により対馬の植生崩壊が心配される中でも、シカでもなかなか食べないツバキを糧に幼虫期を過ごすため個体数は安定しており、フィールドでは良く観察することが出来ます。
幼虫成虫ともに危険を感じると白い泡を出しますので、観察する時はなるべく捕獲はせず撮影のみに留めておくのが個体にとっては最良です。ちなみに白い泡には青酸を含むため人体には有害です...