皆さま
こんにちは。職員の太田です。
先日、ヤマネコセンターのアクティブレンジャーから、「これは何ですか?」と生き物を見せられました。
それがこちら↓↓
カエデの枝に乗っている海老のような生き物…
正直言って、見た目としては苦手な人の方が多いかと思いますが、その反面では極一部ですが熱狂的なファンもいたりします。
果たしてどれくらいの人がこの生き物の正体をご存じでしょうか?
正解は、「チャチホコガ」の幼虫です。
幼虫のわりに立派な胸脚があり、ぱっと見では昆虫の成虫かと見紛う姿をしています。
名前の由来は、お城の屋根に乗っかっている、コレです↓
その名の通り、「シャチホコ」です。
怒ったりすると腹部を持ち上げて威嚇をしてきます。その姿がシャチホコのようだということが名前の由来と言われています。
幼虫は良くも悪くも派手な見た目をしていますが、成虫になると一気に地味な姿に変態します。そして殆ど餌を食べることもなくなりパートナーを見つけると交尾をし生涯を終えます…
対馬では夏の前後で年間2回発生し、カエデ等の枝に現れます。
幼虫、成虫共に毒はないですが、成虫の鱗粉は、体質によってはかぶれる人もいるので注意が必要です。そもそも、蛾を触ろうと思う人は稀だとは思いますが(笑)
ちなみに、写真の個体は正体判明後にもと居た場所にリリースされました。
個体にとっては迷惑だったと思いますが、久々に面白いものが見れました。感謝感謝。