0.1%のハチミツ

皆さま

おはようございます。職員の太田です。

先日の対馬横断中に、うれしいものを見つけたのでご紹介します。

それは「ミツバチ」です↓↓

対馬に来た旅行者に良く尋ねられるのが国道、県道、市道、林道沿い、切り立った岸壁にまで設置されている傘の付いた丸太についてです。

実はこの丸太はミツバチの巣箱なのです。それも天然のニホンミツバチ用の。

 

対馬でもハチミツを生産しますが、一般的な養蜂とは違って、巣作りに良さそうな場所に巣箱を設置し、後はミツバチが気に入って巣作りするまでひたすら待ち続けます。

日当たりだったり、蜂の餌場だったりと条件はシビアでベテランの養蜂家の方でも10個蜂洞を設置して1個にミツバチが入ってくれればラッキーっといった確率だそうです。

 

セイヨウミツバチではなくニホンミツバチでの養蜂は日本のなかでも、超特殊で一般的に流通するハチミツの99.9%はセイヨウミツバチが作った蜜でニホンミツバチの蜜はなかなかお目にかかれません。

 

対馬では農家さんが養蜂をされている方が多く、畑や山に蜂洞を設置しては収穫しています。

収穫された蜜は一升分は家に保存して残りを、出荷したり近所の方に分けたりするそうです。

パンに塗って食べたりもしますが、古くから怪我の治療や滋養強壮の為に利用されていたそうです。火傷をしたときに患部に塗ったり、体調が悪くなったりした時に、ぬるま湯に大さじ1杯のハチミツを溶かしたものを栄養ドリンクとして飲んだりするそうです。

 

対馬の文化に古くから関係する貴重なハチミツですが、ここ数年は収穫量が外来種のツマアカスズメバチや病気の影響で収穫量が激減していました。今年はどうかなと知り合いの方々に話を聞くとミツバチたちの調子が良いらしく各地で、続々と巣作りをはじめているそうです。

ミツバチは木や花の蜜を糧に繁栄し、木や花は受粉を助けてもらい繁茂します。蜂洞は相利共生を身近に見れる、自然の大切なバロメーターです。

 

これからも対馬の文化として、自然を示すとバロメーターとして養蜂は続いていってもらいたいものです。太田も来年あたりから蜂洞を設置しよう計画中です‼