皆さま
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
今年もボチボチとですがブログは更新していきますのでお時間のある時にお読み頂けたら幸いです。
さて、早速ですがブログタイトルのお話に関係する事なので改めて自分が担当している仕事内容を改めて紹介をしようかと思います。ざっくりですが自分は主にヤマネコの治療や健康管理、野生順化訓練を担当しています。ですので主にヤマネコを飼育管理するというのが仕事内容となりますが、ヤマネコ以外にも動物を飼育しておりそちらの管理も担当しています。
上の写真はヤマネコ以外の動物を一括管理する部屋の全景になります。
写真左から…
①:アオダイショウ、アカマダラ
②:タカハヤ
③:アカネズミ、ドブネズミ
④:ヒメネズミ
↑のような動物の管理を行っているわけですが、太田の趣味で飼育しているわけではなく「ヤマネコの訓練」を目的に動物の飼育管理をしています。
ヤマネコの訓練とは何ぞやと言いますと…
ツシマヤマネコ野生順化ステーションでは将来的に対馬以外の地域で繁殖させたヤマネコの野生復帰をするための技術開発を行っています。簡単に言ってしまうと、動物園生まれのヤマネコがどんなことを行えば対馬の自然環境で生息、継代することが出来るのかの訓練メニューを作っています。もっと簡単に言うと「動物園生まれのヤマネコ用の教科書の作成」を行っていると思っていただくと良いかと思います。
当たり前ですが、ヤマネコは黒板の前に座って先生の授業を聞いてはくれませんので、飼育している動物を与えることにより、効率よく餌を捕らえ食するという事を体験させながら学習させていきます。無暗に近付けばヘビは噛んできますし、魚は水の中に入らなければ取れません。ネズミ達は待ち伏せたり隠れたりしなければすぐに逃げてしまいます。
人から餌を貰うことに慣れた状況から自ら狩りをし、失敗しながら狩りの方法を学習させていきます。最終的には結果を評価し、与え方や与える頭数等を精査しながら教科書を作ると言った感じです。
そして、訓練用動物の飼育は野生下から人が捕獲することからはじまります。様々な動物を罠を用いて捕獲していきます。もちろん、適当に捕獲するわけではなく長崎県知事の許可を貰いヤマネコの飼育や訓練に必要な頭数だけを捕獲していきます。
ちなみに、野生動物は許可や免許がなければ無暗に捕獲することは法律で禁止されていますので、飼ってみたいと思っても絶対に捕獲はしないようにしてください。
簡単ではありますが、ヤマネコ以外の飼育の話でした。