こんにちは!飼育員の蔭浦です。
今回は、以前ブログで紹介した保護個体「たんぽぽ」のその後のご報告です。
●たんぽぽの保護経緯はこちら↓
3本脚のヤマネコ、「たんぽぽ」のこと - NPO法人 どうぶつたちの病院 - Conservation&Animal Welfare Trust - (jimdo.com))
元気になった個体を広い野外のケージへ移動させたのち、
2ヶ月程かけて運動能力や野外の餌動物を狩ることができるかなど、
野生復帰(放獣)することが可能かどうか観察しました。
↑野外ケージでの様子。ヒメネズミを追っています。
これらの観察の様子や、有識者の方々からも意見等をいただいて検討をした結果、
3本脚の個体が野外で生きていく上で抱えるリスクや生存の難しさなどの観点から、
野生復帰は行わず動物園で飼育し、繁殖にも参加してもらうことになりました。
動物園での繁殖にたんぽぽのような野生由来の個体が参加することには大きな意義があり、
新たな血統が生まれることで、飼育個体(群)の遺伝子の多様性を保つことにつながります。。
そして1月17日、対馬から福岡市動物園へと出発しました。
無事に福岡市動物園に到着。
まずは新しい環境に慣れてくれたらなと思います。
※福岡市動物園では非公開個体となる予定です。
ブログを通じて「3本脚のツシマヤマネコ」がいることを少しでも多くの方に知ってもらい、
今後の錯誤捕獲による被害の削減につなげていけらたらと思います。
たんぽぽ、元気でね~~!!