3月27日に「ケガをしたヤマネコがいる」と地域住民の方から連絡を頂き、
翌日環境省職員の方々により現地で捕獲、センターに収容されました。
個体のマイクロチップを確認したところ、
2022年1月20日に保護され、同年4月15日に野生復帰をした「シマト」でした。
↓「シマト」の過去の詳細はこちらから
治療を終えたヤマネコを放獣しました - NPO法人 どうぶつたちの病院 - Conservation&Animal Welfare Trust - (jimdo.com)
1度目の保護では前足に「足くくり罠」※がかかっていました。
くくられてから通報までが早かったため、幸いにも皮膚のケガだけ済みました。
2度目(今回)の保護では後ろ足にケガをしており、傷の状態や位置などから
今回も足くくり罠による外傷を受けた可能性が高いと思われました。
残念ながら足の腐敗が酷く進んでおり、断脚手術を実施しました。
※シカ・イノシシの捕獲を目的に広く使用されている狩猟具。地中に設置した踏板を動物が踏むと、
輪っか状のワイヤーが跳ね上がり足をくくる仕組みになっている。
【注意】以下のスライドショーには、傷の生々しい写真が含まれます。苦手な方はご注意ください。
手術後の経過は良好で、現在はごはんもしっかり自分で食べています!
近年、くくりわなにより錯誤捕獲される(又はそれによる可能性が高い外傷を負った)
ヤマネコの確認が急増しています。
現在、環境省では以下のような呼びかけを行っています。
上の動画のように、輪の直径を3cmに設定していても
くくられる位置が足の付け根に近いと抜けだせないかもしれません。
しかし、締め付けが緩和されることで断脚せずに済む可能性があります。
「錯誤捕獲されたヤマネコは、絶対にその場で放さないで下さい!!」
ほとんどの場合は治療が必須な状態になっており、処置をしなければ脚が腐り、
最後には衰弱して死んでしまいます。
「見つけたらすぐにヤマネコセンター(84-5577)へご連絡を!!」
毎日のわなの見回りが彼らの命を救います。早期発見・早期治療で、
再び野生に帰すことが出来ます。
情報拡散とみなさまのご協力を、どうかお願いいたします!