足元の草花を思う

 

すっかり気温が上がって、半袖で過ごす日も多くなってきた対馬です♪

心地よい気候の中、5月28日に開催された「舟志の森の自然観察会」に行ってきました。

 

 

この自然観察会は、住友大阪セメント株式会社が所有する上対馬町舟志の森の一部を

野生動植物保全のフィールドとして活用する取り組みの一環として開催されています。

 

 

これまでも舟志地区の方々や行政職員の方、島内のボランティア団体である「ツシマヤマネコ応援団」などが中心となって森林の整備を行い、ネズミの餌になる「どんぐり」が増えるよう広葉樹の植樹をしたり、防鹿ネットを設置したりする活動を行ってきました。

 

 

 

今回のイベントでは、大人も子供も楽しめる「植物ビンゴ」があったり、

途中で見つけた昆虫や木の実の紹介、シカの急増による森の植生の変化のことなど、

ユーモアを交えつつスタッフの方々がお話ししてくれました。

 

ゆっくり自分のペースで歩いて楽しめて、

「なるほどな~」と勉強になることばかりでした!

 

シカが好んで食べないため、悠々と繁茂しているヤマアイ。
シカが好んで食べないため、悠々と繁茂しているヤマアイ。

 

「昔は道端にカタクリ※がいっぱいあったりしたんだよ~」

 

「オニユリも見なくなったよね」 

 

地元に長くお住まいの参加者の方々が、ご自身のエピソードと合わせて懐かしみながら

お話ししていました。

 ※対馬ではウバユリのことを指す

 

 

対馬の森に訪れた激動期の真っただ中を生き抜いている植物たちを見ながら、

いろんなことを考えてみる濃い一日となりました。

 

蔭浦