ヤマネコセンターにて飼育していた「Beny sumo(以下、ベニー)」と「トラ吉」は、
野生復帰が困難と判断されたため、動物園へ移動することが決定しました。
↑出発当日。環境省職員の方々が同伴し、早朝の船で島外へと出発。
ヤマネコセンターのトップであるS保護官より、彼らの門出を祝して遊び心のある搬出用段ボールをプレゼントしていただきました。
(よーく見ると、黒ネコヤ〇トの部分が・・・⁉)
トラ吉は11/27に九十九島動植物園へ、
ベニーは12/11に名古屋市東山動物園へと搬出されました。
2頭とも、移動後に体調を崩すことなく元気に過ごしているとのことです!
トラ吉は交通事故から奇跡的に生還しました。後遺症が残り野生で生きていくことは難しいですが、
飼育下では普通のヤマネコ同様に食餌をして、元気に走り回れるまでの状態に回復しました。
↑保護時(左)は亜成獣でしたが、現在(右)は凛々しさのある2才の若ネコです。
<トラ吉の保護当時の様子>
トラ吉をサポートしていきます! - NPO法人 どうぶつたちの病院 - Conservation&Animal Welfare Trust - (jimdo.com)
ベニーは「くくり罠」での錯誤捕獲によるものと推測される外傷により保護され、
左前肢の断脚手術の末に一命を取りとめました。
↑断脚手術後の様子(左)。小柄で気弱な性格?と思いきや、体調回復後(右)はなかなか強気なヤマネコでした…。笑
<ベニーの保護当時の様子>
下島にて、足をケガしたヤマネコを保護 - NPO法人 どうぶつたちの病院 - Conservation&Animal Welfare Trust - (jimdo.com)
彼らが対馬の森を再び駆けることは叶いませんでしたが、これからは「ツシマヤマネコの代表」となって
多くの方々に野生のヤマネコたちを取り巻く現状を伝えてくれると期待しています。
また、彼らを最初に発見した地域の方々のご協力によって、今日まで命が繋がれたことも知っていただけたら幸いです。
長崎県(本土)、名古屋近辺にお住まいの方は、ぜひ彼らがいる動物園へ足を運んでいただけたらと思います!
※2023年12月時点では、トラ吉は非公開個体、ベニーは公開個体となる予定です。