皆さま
こんばんは! 職員の太田です。
Mk-109「ひかり」(以下、ひかり)がツシマヤマネコ野生順化ステーションに移動し訓練を開始してから4か月が過ぎようとしています。
野生順化ケージにて野生の餌を自身で捕獲するという訓練を継続中です。
また、それと並行して自然木(3m)への木登り訓練も行っています。
ヤマネコに何故木登りを?っと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、木登りは重要で木の上の餌を捕るという経験をさせる以外にも危険からの退避先として木に登るという選択肢を与えることに繋がります。
対馬の森や山での生活には危険が付き物で、他のヤマネコ、ツシマテン、人や猟犬等々…
特に狩猟に伴い放たれた猟犬に襲われ命を落としてしまったヤマネコも存在します。
生態系保全のための有害鳥獣駆除で猟犬を用いての銃猟も行われているので、ヤマネコと猟犬のニアミスはどうしても発生してしまいます。そのような時に、猟犬が登れない木の上へ退避するという行動は非常に大切です。
このような理由から野生順化訓練メニューには木登り訓練が含まれています。
現在行われている野生順化ケージでは「住みやすい場所を探し、生きる糧を自身で獲得し、危険から退避する」。
このようなことを経験させ学習させるために訓練を行っています。
訓練内容としては最終盤、このまま様々なことを経験し生き抜く力をつけてもらいたいです。