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Mk-109「ひかり」を放獣しました

皆さま

こんばんは!

 

嬉しいニュースをご報告します。

2024年4月22日にツシマヤマネコ野生順化ステーションで訓練を行っていたMk-109「ひかり」が野生放獣となりました。

この個体は2023年7月18年に保護され、保護当時は生後約2ヶ月の幼獣でした。

簡単にこれまでの経緯をご紹介します。

 

2023年07月18日…上県町樫滝の道路上で保護、同日より収容し治療を開始。関連記事① 関連記事②

 

2024年10月23日…ツシマヤマネコ野生順化ステーションへ移動し訓練を開始。関連記事③ 関連記事④ 関連記事⑤

 

2024年04月22日…ツシマヤマネコ野生順化ステーションでの訓練を終え野生放獣。

 

保護原因が交通事故であり、幼獣での保護という非常に稀で、奇跡的なケースでの野生放獣となりました。

また、対馬野生生物保護センター(ヤマネコセンター、以下ヤマネコセンター)で治療後にツシマヤマネコ野生順化ステーションで訓練を行って放獣した初の個体でもあります。保護収容しヤマネコセンターでの治療後に、リハビリの一環で餌動物の捕獲確認を行い放獣することは過去にもありましたが幼獣での保護事例そのものが殆どなく、放獣へと繋がった貴重なケースとなりました。

 

 

野生放獣となりましたが、ここから1年は定期的に捕獲を行い個体の健康状態を確認しながらのモニタリングが続く予定です。

その後、問題なしという事ならば首輪を外し晴れて野生復帰となります。

ある意味ではここからが本番とも言えます。ひかりには自活し対馬で問題なく生活できることを証明してもらいたいです。

ひかり、頑張れ!

 

※放獣地点となった樫滝周辺にお住まいの方へ※

定住場所を探しヤマネコが集落や道路上を通過する可能性がありますので罠での錯誤捕獲や交通事故の発生が考えられます。

罠の見回り、交通事故を防ぐため動物にも優しい車の運転をして頂けたら幸いです。

また、重ね重ねのお願いになり恐縮ですが赤い首輪が目印となっておりますので目撃された方がいましたら対馬野生生物保護センター(ヤマネコセンター)への情報提供にご協力ください。

 

対馬野生生物保護センター

電話番号:0920‐84‐5577