センターにて治療中であったMa-114「レオ」ですが、5月29日に行われた肉球転移の手術中に死亡しました。
前回の手術後、右前肢の肉球周辺はきれいに治癒しましたが、地面と設置する部分に肉球がきておらず、
長期的に屋外で歩き回ると足先が傷ついてしまう状態であったため、再度肉球の位置をずらすための手術が必要でした。
上の写真が2回目の手術前の右前肢の状態です。指で触れている位置に肉球をずらす予定でした。
手術前の個体の栄養状態・健康状態には問題がなかったと判断していますが、
術中に呼吸数の低下と心拍数の上昇がみられ、手術終了のタイミングで容体が急変し死亡が確認されました。
本当に残念でなりません。
病理解剖にて具体的な死因を調査していただいていますが、容体の急変に至るまでに予兆はなかったのか、
どのタイミングでどのような対応をするのが最適だったのか等も、カルテを見直しスタッフ間で話し合い、今後の救護個体の治療に繋がるよう努めます。
ブログを見てくださっていた皆様には、残念なご報告となってしまい非常に申し訳なく思います。
また日ごろから応援して下さり、本当にありがとうございます。
今回の経験を次の救護対応に生かせるよう、今後も勉強を続けていきたいと思います。
蔭浦