こんにちは。
職員のカゲウラです。
作日の大雨で全国ニュースに取り上げられた「佐護川」(氾濫中のライブカメラの様子が放送されていました)は、
自宅のすぐ裏手にある川でした。ほとんどの田んぼは水没してしまった一方で民家に大きな被害がなかったのが幸いですが、
こんなかたちで近所がテレビに出るとは・・・!
さて、今回はセンターの処置室で使う「アイテム」のお話しです。
保護センターでヤマネコの処置を行う際には、獣医さん1名+補助スタッフが同室して行います。
しかし、配属されている飼育員は2名であるため、週休日や長期休暇のタイミングには補助者が1名だけになってしまうことも。
↑(左)麻酔中、枕カバーの中にドライヤーから温風を入れ保温している様子 (右)洗濯ネットにいれて保定した状態で、頭にタオルをかけて処置を行う様子
補助者が一人体制の場合、写真のように麻酔中の保温をするためにドライヤーの操作をしながら、バイタルを確認してカルテを書いたりもするのでバタバタしてしまいます。また、保定下で処置をする際には必ずヤマネコの顔を隠す(人の顔が見えると大暴れするため)必要があるのですが、採血時などにモゾモゾ動いて被せていたタオルが外れてしまうこともしばしば…。こうなるとさらに暴れだす可能性がありますが、保定者は首元から手が離せないため、獣医さんにタオルをかけなおしてもらう他ありません(採血中は獣医さんも手が離せないため大変困ります)。
このような「痒いところに手が届かない!」という状況を防ぐため、新アイテムを購入してみました。
これは、ロードバイクに乗るときなどにヘルメットの下に被る「ビーニー」という帽子です。
これを転用して作ったのが・・・
エリザベスカラーキャップ!(ででーん)
既製品なので特に何も作っていませんが(笑)、帽子の直径がちょうどエリザベスカラーより少し大きいので
いい感じに被せることができました。メッシュ素材のためネコ側は呼吸がしやすいうえ(自分で被って実験済み)、動いても外れる心配がなく
抱っこのときも安心です。長期入院中の個体はカラーを付けて処置をする機会が度々あるので、今後活躍しそうです!
※噛みちぎって誤食しないよう、カラーの内側に布のたわみがよらない工夫が必要ですね・・・。
続いて、保温時のお悩み解決用に購入したのがこちら。
電気ブランケット!(どどん)
キャンプブームに乗って様々な便利グッズが生まれている昨今、個人的にも(キャンプ用に)気になっていた商品です。
USBから電源を供給してシートを温めることができます。付属のカバーを使えば直接体に被せていても熱くなり過ぎず、
低温やけどの心配もなさそうでした(自分のひざ掛けとして実験済み)。
ホットマットで体の下側を温めつつこちらのブランケットで上側から保温することで、手術中の体温低下を少しでも軽減できればと思います。
現在入院中のヤマネコはいませんが、次に来る保護個体によりスムーズな処置ができるように
試行錯誤を続けていきたいと思います。
蔭浦