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錯誤捕獲による保護がありました

11月17日、地域住民の方の鶏小屋付近にて「はこわなにヤマネコが入っている」と連絡がありました。

ヤマネコセンター職員が現場に向かい、健康状態を見るためセンターに収容したところ、

亜成獣(今年生まれた個体)のオスでした。

 

一般的にはもうすぐ「独り立ち」のシーズンで、健康であれば1500~1800g前後の体重になっていると推測されますが、

このオスは体重が970gしかなく、栄養不良と貧血がみられました。

 

【参考写真】体の大きさ比較

↑左は今回の保護個体で、右は過去に入院していた成獣オス(レオ)です。同じ大きさのトロ船に入っている様子です。

 

顔つきも含め、亜成獣というよりは子猫に近いように感じました。

4月生まれが多いはずのツシマヤマネコですが、彼は少し遅めに生まれたのかもしれませんね・・・。

 

動物の侵入被害にあっていた鶏小屋のほうは、弱い素材の金網部分が噛み破られており(ツシマテンの可能性が高そう)、

補修作業を始めるまでの被害対策として罠を設置していたそうです。

穴の補修は規模が小さいものだったので、このあとすぐに修理対応いただけるとのことでした。

保護個体は、栄養状態が回復し体重が増えるまで1か月程度センターで飼育する予定です。

 

ニックネームは、命名者が当日見ていた鬼平犯科帳の登場人物にちなんで「くめはち」と名付けられました。

まだまだベビーフェイスですが、逞しく育ってくれることを願います!