こんにちは!職員の蔭浦です。
最近の対馬は、そろそろ梅雨めいてくるかと思いきや、意外にも晴天が多いです。
遅れて大雨がくるのではと不安なこの頃です…。
さて、先日17日にセンター公開個体「かなた」の定期健康診断を行いました。
年に1度、飼育下にいるツシマヤマネコ全個体に対して行われています。
かなたは今年の4月に10歳になりました。2021年度の定期検査以降は全て保定下で実施されていますが、
今回は歯や口腔内の状態を確認するため麻酔下で実施しました。

年齢の割に脂肪の付き具合や筋肉の量はしっかりしており、血液検査やレントゲン検査等でも異常は見られませんでした。
一方で、口内をみると犬歯が折れて摩耗していることが判明しました。
2023年以降はエンリッチメントとして「コング(ゴム製のおもちゃ)」を与えており、
誤食のリスクを恐れて一番硬さのある素材を選択していました。
力をいれてコング噛みすぎたために、犬歯が折れてしまっていた可能性が考えられました。
これを踏まえ、これまでのコング(黒色)より素材が柔らかい「子犬用コング(ピンク色)」を使用することにしました。
(コング給餌開始当初よりも噛み方が落ち着いているうえ、素材を噛みちぎるほど顎の力はないと判断してこちらを選びました)
コングはかなたにとって慣れ親しんだ遊び道具になりましたが、今後の個体に起こる変化を見逃さないように気を付けて管理したいと思います。

<保護個体の近況>
センターに飼育している保護個体の3頭はというと・・・
●ジミー
現在の飼育環境にはすっかり慣れ、気に入った場所でゆっくり休むことができています。
頻繁にキャットウォークを利用して動きまわり、足腰もかなりしっかりしています。
受け入れ先の動物園が決まるまでは、対馬で穏やかに過ごしてもらう予定です。
●くめはち
くめはちは、いよいよ今月24日に野生復帰を予定しています。
追跡調査をするセンター職員らもしっかりと準備・技術習得を進めており、少し緊張しながらその日を待っています。
そうとは知らないくめはちは、待機中の野外ケージで草にじゃれたり、水遊びしたりして過ごしています。笑
あとは無事に生き延びられることを願いながら、ヤマネコも人間側も最善をつくすのみです。
●豊太郎
豊太郎のほうは、野外ケージでの餌動物捕獲のリハビリを終え、問題なくドブネズミやアカネズミ、アオダイショウを捕食する様子を
確認しました。この個体も7月中には野生復帰する予定です。放獣日まで、あと少しだけのんびりした生活が続きます。
くめはち、豊太郎については残り短い飼育期間ですが、
いずれの個体についても怪我をさせないよう、気を抜かずに管理を行っていきたいと思います。
蔭浦





